個人事業主の創業融資はいくら借りられる?審査・必要書類・申込手順を解説

個人事業主 創業融資の資金計画を考える女社長とざくざ君 業種・属性別

こんにちは、支援金ハンター ざくざ君です。今日もお宝情報をザクザク掘り出していきますね~。

 

個人事業主の創業融資について悩む女社長

個人事業主でも創業融資を申し込めるの?法人じゃないと不利なのかな。

個人事業主も創業融資を申し込めると答えるざくざ君

個人事業主でも申し込めます。法人化を急ぐより、まず事業とお金の計画を作りましょう。

創業融資で借りられる金額を尋ねる女社長

上限7,200万円って見たけど、私もそこまで借りられるってこと?

見積書と月次収支から借入希望額を考えるよう案内するざくざ君

上限額と実際に借りられる金額は別です。見積書と月ごとの収支から希望額を出しますよ♪♪

 

この記事では、「個人事業主 創業融資」と検索した方へ、使いやすい借入先、融資希望額の考え方、審査で見られる点、必要書類、申込手順をやさしくお話しします。「借りることばかり考えて、返済不要の支援制度を見落としていた・・」とならないための探し方も入れました。読み終わったら、今日用意する3つが分かりますよ(*´ω`*)

個人事業主も創業融資を利用できる

個人事業主 創業融資を利用して開業準備を進めるスカート姿の女社長

「法人じゃない私が相談へ行っても、相手にされないかも・・」

そんな心配はいりません。個人事業主でも創業融資を申し込めます。

日本政策金融公庫の国民生活事業は、小規模事業者や個人事業主を主な対象にしています。新たに事業を始める方や、事業開始後おおむね7年以内の方が利用できる「新規開業・スタートアップ支援資金」も用意されています。

だからといって、個人より法人の方が自動的に有利になるわけではありません。審査で見られるのは、事業経験、自己資金が増えた経緯、必要資金の根拠、売上と経費の見通し、税金や各種支払いの状況です。会社の形だけを変えても、中身が空っぽなら話は進みません。

開業届をまだ出していない方も、創業前として相談できます。これから始める事業の商品、買ってくれる人、必要なお金、月ごとの収支を創業計画書へ書いていきます。飲食店など許可や届出がいる事業でも、現在は未取得で今後取得する予定なら、申込時点で許認可証が不要となる場合があります。

まず、開業に使う設備の見積書を1枚取ってください。そこへ毎月かかる家賃、仕入、人件費、広告費を書き足せば、相談の土台ができます。法人化を急ぐのは、そのあとでも遅くありません。

個人事業主が使いやすい創業融資は3つ

日本政策金融公庫と制度融資と信用金庫を比べる女社長とざくざ君

「日本政策金融公庫だけ見ればいいんだよね?」

全国で相談しやすい日本公庫は有力です。ただ、そこだけで決めるのはもったいないです。

個人事業主が創業時に見ておきたい借入先は、日本政策金融公庫、自治体の制度融資、地域の信用金庫・信用組合の3つ。開業する地域、必要金額、開業までの日数、担保や保証の条件によって、合う入口が変わります。

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金

創業前や創業後間もない方が、最初に相談しやすい制度です。開業や開業後に使う設備資金と運転資金が対象で、融資限度額は7,200万円。返済期間は設備資金が20年以内、運転資金が10年以内で、どちらも据置期間は5年以内です。

新たに事業を始める方や税務申告を2期終えていない方は、原則として無担保・無保証人で各種融資制度を利用でき、利率も原則0.65%引き下げられます。雇用の拡大を図る場合は0.9%引下げです。実際の制度と利率は申込者によって変わるので、支店やオンライン相談で自分の場合を聞きましょう。

自治体・信用保証協会・金融機関が連携する制度融資

「できるだけ利息や保証料の負担を抑えたい」

それなら、都道府県や市区町村の制度融資も見逃せません。自治体、信用保証協会、民間金融機関が連携し、自治体が利子の一部や信用保証料を補う地域もあります。

ただし、対象地域、居住地、事業所の所在地、創業からの年数、自己資金、事前相談の条件は地域ごとにバラバラです。「市区町村名+創業融資」「都道府県名+制度融資」で、自治体の公式ページを見てください。

地域の信用金庫・信用組合による創業融資

開業後も地域で商売を続けるなら、信用金庫や信用組合へ早めに相談しておく手もあります。創業時の借入だけでなく、口座、売上入金、追加の運転資金、自治体制度融資まで相談できる関係を作りやすいからです。

借入先 向いている方 申込前に見る点
日本政策金融公庫 創業前・創業後間もない方 創業計画書、自己資金、見積書、返済の見通し
自治体の制度融資 地域の利子・保証料支援も使いたい方 所在地、創業年数、あっせん、保証協会の審査
信用金庫・信用組合 地域の金融機関と長く付き合いたい方 営業区域、必要書類、保証協会の利用有無

最初から一つへ決めなくて大丈夫です。同じ資金計画を持って、日本公庫、自治体の創業相談窓口、近くの信用金庫へ相談し、条件と日程を比べてみましょう。

個人事業主 創業融資はいくら借りられる?

個人事業主の創業融資の見積書と運転資金を電卓で計算するざくざ君

「限度額が7,200万円なら、少し多めに申し込んだ方が得かも」

ここは勘違いしやすいところです。7,200万円は制度上の上限であって、誰でもそこまで借りられる金額ではありません。

実際の融資額は、事業に本当に要るお金と、無理なく返せる見通しをもとに審査されます。融資希望額は、次の式から考えるとスッキリします。

設備資金+開業前後の運転資金-自分で出せる資金=借入希望額

たとえば、小さな店舗を開くために内装工事300万円、厨房機器180万円、保証金60万円がかかり、仕入、人件費、家賃、広告費など開業後の運転資金が180万円要るとします。合計は720万円。自己資金が270万円なら、借入希望額は450万円です。

内訳 金額例 根拠にする書類
内装工事 300万円 工事見積書
厨房機器 180万円 機器見積書
保証金 60万円 賃貸借契約書・物件資料
運転資金 180万円 月別収支、仕入・人件費・家賃の試算
自己資金 ▲270万円 預金通帳
借入希望額 450万円 上の数字を合計

運転資金も「とりあえず半年分」では弱いです。現金商売なのか、請求から入金まで2か月かかるのかで、手元へ残すお金は変わります。家賃、仕入、人件費、光熱費、広告費、借入返済を月ごとに書いてみてください。

補助金を使う予定の方は、入金の時期にも要注意です。多くの補助金は後払いで、交付決定前の契約や支払いが対象外になる制度もあります。まだ決まっていない補助金を自己資金と同じように数えず、いったん立て替えるお金まで用意できるかを見ておきましょう( ̄◇ ̄;)

創業融資の審査で見られる6つのポイント

創業融資の審査で見られる6項目を確認するスカート姿の女社長

「審査に通る魔法の書き方があるなら知りたい・・」

残念ながら、そんな裏ワザはありません。審査で見られるのは、この人なら事業を動かし、返済を続けられそうかです。次の6つを、自分の数字と資料で話せるようにしておきます。

1. 創業する事業に関係する経験

同じ業界で働いた年数、担当した仕事、資格、仕入先や取引先との関係は、事業を続けられる根拠になります。未経験の分野なら、共同経営者の経験、研修、資格取得、テスト販売など、足りない部分をどう補うかを書きます。

2. 自己資金が増えた経緯

自己資金は金額だけではありません。毎月の給与から積み立てたのか、退職金なのか、事業収入から残したのか。通帳の流れも見られます。申込直前に親族から一時的に振り込んでもらう「見せ金」はやめておきましょう。

3. 必要資金と使い道の根拠

設備資金には見積書、物件費には賃貸借契約書や物件資料を付けます。運転資金は、何か月分の何に使うのかを月次表へ落とします。「予備費300万円」とひとまとめにせず、仕入、人件費、家賃、広告費へ分けてください。

4. 売上と利益の見通し

売上は願望ではなく、客単価×客数×営業日数など、業種に合う式で出します。予約、見積依頼、取引予定、テスト販売があるなら、その資料も力になります。売上が少ない月でも、返済と生活費を払えるかまで見ましょう。

5. 税金・公共料金・個人の借入

税金、家賃、電気・ガス・水道、クレジットカード、住宅ローン、自動車ローンの遅れは、資金管理への不安につながります。未納や遅れに気づいたら放置せず、先に窓口へ相談してください。

6. 面談で数字を自分の言葉で話せるか

創業計画書を誰かに作ってもらっても、面談で答えるのは本人です。なぜこの事業なのか、誰が買うのか、月商はいくらか、借りたお金を何に使うか、売上が計画より少ない時はどうするか。声に出して答えてみると、詰まる部分が見えてきます。

特別な言い回しを探すより、創業計画書と見積書、通帳、月次収支の数字が合っているかを見る方がずっと近道です。

個人事業主が申し込み前にそろえる必要書類

個人事業主が創業融資の必要書類をそろえる女社長とざくざ君

「書類が多そうで、見るだけで嫌になる・・」

分かります(;´д`) ただ、全員が同じ書類を出すわけではありません。最初は「基本」「税務申告済み」「設備を買う」「許認可がいる」の4つに分ければ大丈夫です。

日本政策金融公庫のインターネット申込では、書類の電子データをアップロードします。これから事業を始める方や始めて間もない方は創業計画書、それ以外の方は企業概要書を用意します。

書類 誰が用意するか 何を伝えるか
創業計画書 創業前・創業後間もない方 創業動機、経験、商品、取引先、必要資金、収支
企業概要書 上記以外で公庫を初めて使う方 事業内容、沿革、取引先、借入状況
確定申告書一式 税務申告を終えている個人事業主 直近の所得・経費・事業実績
見積書 設備資金を申し込む方 購入する設備と金額
本人確認書類 該当する申込者 本人確認
許認可証 許可・届出が必要な業種 営業に要る許認可
送金先口座の資料 電子契約を初めて使う方など 金融機関名、店番、口座番号、名義

確定申告を2期終えている場合は、直近期と前期の確定申告書を一式で用意します。青色申告なら青色申告決算書、白色申告なら収支内訳書も含みます。1期しか終えていなければ1期分、税務申告前なら確定申告書は不要です。

面談では、事業計画に関する資料や資産・負債が分かる書類を求められることもあります。預金通帳、借入返済予定表、賃貸借契約書、資格証、受注書、販売実績、料金表、店舗図面など、自分の計画を裏づけるものを一つのフォルダーへ集めましょう。

PDFにしたあとは、表紙だけでなく一式が入っているか、数字を読めるか、上下が逆になっていないかまで見ます。ファイル名を「確定申告書_2025年一式.pdf」のようにすれば、アップロード時の取り違えも防げます。

申し込みから融資までの流れ

創業融資の相談から申込と面談と契約と入金へ進むスカート姿の女社長

「申し込んだら、すぐ口座へ入るの?」

いいえ。日本政策金融公庫では、相談→申込→面談・審査→契約→入金の順で進みます。インターネット申込は24時間365日受け付けていますが、物件契約や設備代の支払日に間に合うとは限りません。

1. 相談前に必要資金と開業時期を書く

開業予定日、必要資金の合計、自己資金、借入希望額、主な設備、毎月の売上と経費をA4一枚へ書きます。空欄があっても構いません。その状態で相談すれば、次に埋める部分が分かります。

2. インターネットで申し込む

申込画面へ必要事項を入力し、創業計画書、確定申告書、見積書など、自分に当てはまる書類をアップロードします。利用する制度や申込者によって追加書類が変わるため、画面に出る案内も読みましょう。

3. 面談で事業計画と資金の使い道を話す

面談では、創業動機、経験、販売方法、取引先、自己資金、借入状況、売上と返済の見通しなどを聞かれます。店舗や事業所の予定地を訪問する場合もあります。オンライン面談に対応する場合もあります。

4. 審査後に契約し、口座へ入金される

融資が決まると契約手続きの案内があり、完了後に指定口座へ送金されます。審査の結果、希望額どおりにならないことや、融資を受けられないこともあります。入金前に設備を発注しないよう、販売店へ支払日を相談しておいてください。

融資の前に地域の支援制度も確認する

個人事業主が創業融資の前に地域の支援制度を確認するざくざ君

「開業にかかるお金は、全部借りるしかないよね・・」

ちょっと待ってください。自治体の創業支援、利子補給、信用保証料補助、家賃補助、販路開拓の補助金、雇用関係の助成金が使えることもあります。

融資は原則返済が要りますが、補助金・助成金は条件を満たして採択・支給されれば原則返済不要です。ただし、補助金は後払いが多く、申請前や交付決定前の契約が対象外になることがあります。「返さなくてよいなら補助金だけで」と考えると、支払いが先に来て困ることもあるんです。

支援の種類 返済 入金時期 最初に見る点
創業融資 原則必要 審査・契約後 返済の見通し、必要資金、使い道
補助金 原則不要 事業実施・報告後が多い 公募期間、対象経費、契約可能日
助成金 原則不要 条件達成・審査後 雇用や労働条件、事前手続き
自治体の利子・保証料支援 融資元本は返済 制度ごとに異なる 所在地、指定融資、申請時期

創業融資と補助金は、どちらか一つを選ぶものではありません。設備代の立替には融資、販路開拓の一部には補助金というように、入金時期と使い道を分ければ、自己資金を守りやすくなります。

市区町村の特定創業支援等事業を受けると、登録免許税の軽減や信用保証、日本政策金融公庫の特別利率などにつながる場合もあります。創業セミナーや相談を受け、証明書が要ることもあるので、開業直前ではなく今のうちに見ておきましょう。

自分の地域・状況でどんな支援制度があるのかをチェックしたい方は、無料診断から始められます。

よくある質問と申込前チェックリスト

個人事業主の創業融資についてよくある質問を確認する女社長とざくざ君

自己資金がゼロでも申し込めますか?

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金に、一律の自己資金要件は示されていません。ただ、自己資金がまったくないと、開業準備の進み方や返済余力を伝えにくくなります。毎月積み立てた通帳の流れ、すでに払った開業費、事業経験などを出してください。

開業届を出す前でも申し込めますか?

これから事業を始める方も対象です。創業計画書へ開業予定日、事業内容、必要資金、収支の見通しを書いて相談します。自治体制度融資では、開業届、住民票、事業所所在地などの条件が別に決められているので、自治体の窓口にも聞きましょう。

補助金と創業融資を両方使えますか?

制度の条件と資金使途が合えば、両方を組み合わせる方法があります。ただし、同じ経費へ公的支援を重ねられない場合や、補助金の入金が後になる場合があります。補助金の交付決定前に契約してよいか、融資金をどの経費へ使うかを先に分けてください。

申込前チェックリスト

  • 開業予定日と必要資金の合計を書いた
  • 設備・工事・物件の見積書を取った
  • 自己資金が増えた経緯を通帳で説明できる
  • 月別の売上、経費、返済額を出した
  • 税金、公共料金、カード、ローンの遅れを見た
  • 創業計画書と見積書の金額が合っている
  • 商品・顧客・集客方法を自分の言葉で話せる
  • 自治体の制度融資、利子補給、保証料補助を調べた
  • 補助金の契約可能日と入金時期を調べた
  • 申込先へ予約相談を入れた

全部を一日で終える必要はありません。今日やるのは、設備の見積書を一つ取る、直近6か月の通帳を見る、月の売上を「客単価×客数×営業日」で書く。この3つで十分です。ここまでできれば、相談窓口で話す内容がグッと具体的になりますよ♪♪

確認した公式情報

個人事業主の創業融資について確認した公式情報を案内するざくざ君

制度の条件、利率、必要書類、公募時期は変わることがあります。申込時は日本政策金融公庫、自治体、信用保証協会、各制度の公式ページで現在の案内を見てください。

創業融資は、「借りられる上限」から考えるものではありません。事業に要る金額と、無理なく返せる見通しから考えるものです。まず見積書と月次収支を作り、そのあとで自分の地域・状況でどんな支援制度があるのかをチェックしてみてください。